海の単位

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 伊豆というと海をイメージされる方も多いと思いますので、今日は海にまつわるまたマニアックな話をしていきたいと思います。

 陸上で速度を表す時は時速何キロ、すなわちkm/hという単位を使用します。しかし船舶ではノット(kt)と表記を用います。「本船は石廊崎沖を30ktで航行中」という感じです。

 しかし一般的に馴染みのない単位の為1ktと言われてもどの程度の速度かイメージしにくいかもしれません。1ktは覚えにくい数字ですが約1.852km/hです。ちなみに距離を表す1海里も約1.852kmです。

 1852という数字の並びは覚えにくいですし、「いい国鎌倉」みたいな良い語呂もありません。しかしカレンダーの1の下は8、8の下は15、その下は22です。1の単位を見ると1852となります。(29は赤枠から外すべきでした。)

 一度聞くと忘れない覚え方だと思いますので、船や飛行機に興味のある方は覚えておいて損はないかもしれません。

 しかし実務上はいちいち1.852という数字を持ち出すのも面倒なので、単純に2倍して考えます。

 「20ktで下田港に向けに航行中」なら「40km/hで下田港に向け航行中」とする訳です。1.852を持ち出すと約37kmですが、40km/hと比較しても誤差の範囲です。

 一方船舶や航空機は気象情報の風速はktで受信しますが、一般的にはm/sという単位を使います。1ktは0.5144m/sなので、こちらも簡易的に1/2とします。風速20ktなら10m/sと解釈する訳です。

 風の話になりましたので、熱川-片瀬間の海を見てみましょう。沖には白波が立っていますが、どれ位の風が吹いているでしょうか?

 一般的には10mを超えると白波が立ち始めると言われています。そして風が強くなると白波の数は増えていきます。これ位だと12~13m位でしょうか。15mを超えるともっと白波だらけという雰囲気になります。

 海岸線のソテツの木がバサバサ揺れている位の時に海を見て頂くと沖には白波が立っている筈です。

 記事を書く為に写真を見ていましたが、やはり伊豆の海は良いですね。船旅の時などにこの記事を思い出して頂けると幸いです。

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