PENTAX HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW レビュー
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「PENTAX HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」はAPS-Cサイズ用のテレコンバータで焦点距離を1.4倍にしてくれます。200mmなら280mmのレンズになり、元レンズがAFならAFも使えます。
■ 焦点距離が1.4倍になるが、開放絞りも1段暗くなる
私は「HD PENTAX-D FA150-450mmF4.5-5.6ED DC AW」で使用することが多いのですが、450mm端の開放F値はF5.6です。これが630mmのF8となる訳です。
フィルム時代はISO800位までが限界でしたので、この1段暗くなると言うのがかなりネックでした。より望遠になればよりシャッター速度を速くしたいのに、絞りが暗くなってしまえばシャッター速度を落とさざるを得ません。
しかしPENTAXのデジタルは高感度が強くISO6400や12800が使えますし、強力な手ブレ補正もありますので単純に焦点距離が稼げるのは有り難いところです。
■ ピント精度、AF追従性も良い
1/250、f8.0、ISO6400、WBグレー点、CIナチュラル、630mm、KP
APS-Cサイズのカメラにテレコン付の450mmを装着すると換算焦点距離は約950mm、ほぼ1000mmとなります。超望遠レンズとなると圧縮効果によって高速で向かってくる電車もまるで歩いている様な速度になります。この写真はAF-Cに追従を任せましたが、ピント精度も追従も150-450オリジナル並みの働きをしてくれました。
先頭の車番部分を拡大します。クリックして拡大した写真がピクセル等倍です。ISO6400を使用しているので若干荒く甘めの印象ですが、ピントはしっかり来ています。低感度での解像を見てみたい方は一番下のカラスの写真を見てみて下さい。
しかし暗い場所ではレンズも1段暗くなっていますし、少し迷いやすくなった気もしますが、開放でF8ですから致し方ないところです。しかし先程の写真位の薄暗さなら問題はありませんでした。
1/250、f11、ISO2200、WB日陰、CI風景、252mm、K-3Ⅲ
1/250、f11、ISO400、WBオート、CI鮮やか、630mm、K-3Ⅲ
1/500、f11、ISO560、WBオート、CIリバーサルフィルム、630mm、K-3Ⅲ
34Rから離陸した飛行機が旋回を開始します。イメージ的には約3km先の上空600mのところを飛んでいる飛行機ということになります。肉眼では機体は点ですが、450mm+テレコンでこの大きさまで引き寄せました。
■ APS-Cサイズ用なので、フルサイズで使うと勿論ケラレる
1/2000、f11、ISO400、WBオート、CI鮮やか、630mm、K-1Ⅱ
それではフルサイズに装着したらどうなるのでしょうか。450mm端で撮影するとこんな感じで四隅がケラレました。APS-Cズームの場合望遠端ではフルサイズでも使えたりしましたが、テレコンは150mmでも450mmでもケラレます。しかし、何故か150mmの方がケラレが小さかったです。
ちなみにAPS-Cにクロップ(1.5倍の拡大)までしなくても、1.2倍の拡大位でケラレは消えました。背景が黒ぽい色なら問題なく使用出来そうですが、写真の様に明るい場所ではケラレるので、使う時は自分なりに対策を考えておく必要はあると思います。
この写真を拡大してみます。クリックして拡大した画像がピクセル等倍ですが、真っ黒いカラスの羽のディテールが綺麗に出ています。レンズが増えた分理屈的には画質が落ちているはずですが、150-450自体が高画質ですし、このコンバータも画質の劣化が最小限になる様設計されていますので純正らしい美しい絵を吐き出してくれます。
■ 元レンズの高性能さを損なわない性能に満足
購入前にはAFの精度、ピントの追従性、画質など不安になる要素はありますが、実際に使ってみるとこれらの心配事は気にするレベルではありませんでした。そして何より焦点距離1.4倍になる事の方が遙かに助かります。
APS-Cサイズのカメラに150-450とテレコンを装着すればほぼ1000mmですから、超望遠レンズが必要な時は本当に持ってて良かったと思っています。
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