RICOH GRⅢ 三年使い続けたレビュー

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 RICOHらしいカメラの一つである「GRⅢ」も今年の春で使い始めて3年になります。発表時は買う気は全くなかったカメラでしたが、スクエアのスタッフに「絶対買った方が良い」と言われ買ったという経緯があるカメラです。しかし購入してからの活躍の機会は本当に多く、買って大正解のカメラでした。

■ カメラ本体について

 ケースと本体。

 標準付属品

 本体はこんな感じです。一昔前のコンパクトカメラ並みの大きさ、厚みですが、これで単焦点とはいえAPS-Cサイズの一眼レフカメラ同等かそれ以上の画質なのですから驚きです。

 正直購入する前は「K-70かKPにDA21mmLimitedを装着すればほぼ同等の機能を有するのであえてこのカメラを購入する必要はない」と考えていました。確かに画質や画角では正しいのですが、購入してみるとこのコンパクトなボディ故に大幅にシャッターチャンスが増えました。撮影をする機会が増えるということはとても大切なことです。

 GRⅢにはバッテリー充電器が付属しません。USBケーブル(TypeC)を本体に挿し本体で充電します。バッテリーチャージャーは別売になります。

 最初は不便かなとも思いましたが、実際に使ってみると旅行に行く時バッテリーチャージャーを持って行かなくて良いので荷物が減る、移動中にモバイルバッテリーで充電出来るというメリットがありました。旅で持ち歩くなら本体で充電出来るのは大きなメリットだと思います。

 また専用バッテリーは購入直後に試験をしたらフル充電で130枚位撮影が可能でした。余裕を見て電池1個で100枚と換算して準備をしておくと間違いないと思います。

 左からPENTAX KP、RICOH GRⅢ、PENTAX
Q-S1です。単焦点ながらAPS-Cサイズのセンサーを積んでいるにもかかわらず、1/1.7インチセンサー搭載カメラとほぼ同じ大きさです。上着のポケットに入るコンパクトさはどこにでも持って行けるカメラです。

 後ろ側はこの様なデザインです。大きな液晶は見やすく、電子水準器も付いていますから水平も簡単に出せます。

 カメラ本体や付属品などについてはこれ位にして実際に撮影した写真を見て頂きながら、GRⅢの良さを更に語っていきたいと思います。

■ 作例

 北海道の赤平市にあるズリ山を等身大ドールと共に登った時の写真です。この時本当にGRⅢを購入しておいて良かったと痛感しました。重量10kg弱の等身大ドールを担いで頂上まで登る時、カメラまで持って行くとなると心が折れます。しかしGRⅢをポケットに入れ「等身大ドールだけ担いでいけばいい」と考えればハードルが下がります。

 昨年には更に難易度の高い万時炭山のズリ山も等身大ドールと行きました。カメラを持って行く負担を考えないで良いのでより体力が必要な場所でも等身大ドール撮影が可能になりました。

 更に高い万字炭山のズリ山も登りましたが、こちらもGRⅢで撮影しました。わざわざ北海道まで行っているのですから、もしK-1しか無ければ多分K-1担いで撮ってくるのだとは思います。しかし「GRⅢを腰に吊るだけ」というのはやはり精神的ハードルはかなり下がります。

 またそんな軽くてコンパクトなカメラですからサイクリング時にも重宝します。

 こちらの写真は富山の回転寿司屋で撮影した写真です。店員さんに撮影の断りを入れたとしても、大きなカメラを取り出してパシャパシャ撮影すると目立ってしまいます。しかしポケットからGRⅢを取り出して、慎ましく撮影すればスマートな記念撮影が出来ます。

 またGRⅢは高感度にも強いのでこの様に店内の光だけでストロボ無しで撮影出来るのもポイントが高い点です。

 折角ですから料理も撮影しておきます。やはりストロボ無しの室内光だけでの撮影になります。

 お寿司を食べた後は夜の路面電車を撮影します。ISO6400、1/30、f8でシャッターを切っています。勿論三脚、ストロボは不要です、普通に手持ちで撮影します。

 流し撮りにも挑戦、こちらはISO5000、1/13、f8でシャッターを切っています。内蔵ストロボは装備されていませんが、乗り物にストロボはご法度ですし、高感度に強いGRⅢならストロボ無しでも夜らしい雰囲気ある写真を美しく撮影出来ます。

 また鉄道が好きな私は鉄道模型も楽しみますが、レンズ先端から6cmまで寄れるマクロ機能も重宝しています。コンパクトなボディなのでレイアウトの中でもカメラを構えやすく、まるでレイアウトの中で鉄道の写真を撮影している様な写真が撮影可能です。

 いろいろ便利なGRⅢですが、しかし便利なだけではカメラとしては50点です。やはり高性能な描写が無いと満足できないものですが、このカメラにはAPS-Cサイズのセンサーが搭載されており単焦点ながら一眼デジカメと同等かそれ以上の描写をします。

 この写真で言うとボケの柔らかさ、光のなだらかな階調、髪の毛1本1本の詳細な描写と一眼デジカメ品質の画質です。こちらはホテルでチェックアウト前に撮影した写真ですが、シーツの柔らかい雰囲気まで的確に表現出来ています。

 ピントの合っている目の付近をアップにしてみました。こちらはピクセル等倍を50%に縮小した画像です。この詳細な表現はやはりセンサーサイズの大きなカメラならではですし、一眼デジカメの代わりになる表現力です。

 私は機材を買う時、リコー直販のスクエアでアドバイスを頂きながら購入することが多いのですが、GRⅢの場合「K-70にDA21mmLimitedを付ければほぼ同性能になるから要らない」が私の考えでした。しかし私がどういうスタイルで何を撮っているか知っている上で「絶対買った方がいい」と言われたので「そうなのか?」と購入しました。

 しかし使ってみると高画質なのにこの機動性の高さは特筆ものでした。特に私の様に様々な場所に公共交通で出掛けて撮影となると、やはり機動性は重要な性能です。

 「このシチュエーションだから撮影は無理」というのは撮影していたら必ずぶち当たる問題ですが、そうした中でもカメラがコンパクト故に解決できる場合もあります。作例で紹介した山登りなどが最たるものですが、シャッターを切れるチャンスがこのカメラによってかなり増えました

 面倒だから普通はカメラを持って行かない様なシチュエーションでもポケットにカメラを用意しておけるというのはやはり心強いですし、より多くのシャッターチャンスをものに出来ていると思います。


RICOH GRⅢ(RICOH GRストア PayPayモール店)
他の取扱店:Yahoo!ショッピング楽天市場Amazon

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