HD PENTAX-D FA 15-30mm F2.8ED SDM WR レビュー

 15-30はPENTAXフルサイズ大三元の広角側を担うレンズで全焦点距離で開放値f2.8となる大口径レンズです。15mm側はかなり極端な広角効果が得られますし、30mm手前にはGRの代名詞でもある28mmも含まれますからギリ一般的な撮影も可能なそんな立ち位置の広角レンズです。発売時に少し使ったレビューはネット上に多数有りますが、今回もまた6年使った感想を元にレビューをまとめていきたいと思います。

 レンズはタムロンのA012がベースと言われていますが、デジタル時代の画質に対応すべく大きめの設計で、写りは24-70同様3600万画素超の本体に負けない素晴らしいものです。しかし重量は1.04kgありますので、重量的な覚悟は必要です。

 フードは一体型でレンズキャップは被せ式、魚眼レンズの様に前玉が飛び出した形状なのでフィルターの装着は出来ません。

 ベース云々はあってもPENTAXデザインを纏っていますので、K-1に装着した雰囲気はなかなかで持った感じのバランスも悪くありません。ただ写真では見にくいですが、距離目盛りが他のPENTAXレンズと比べて逆です。つまりピントリングの回転方向が逆になります。殆どAF任せの私は全く気になりませんが、そうした違いがあります。

 そのAFはレンズ内モータの超音波モーター(SDM)を採用していますから、高速で静かなAFです。AFを動作させると、音もなく距離目盛りが「クイッ、クイッ」って動いている感じです。またクイックシフト・フォーカスMも搭載されていますので、AFからMFへの切り替え無しにピントリングを操作、MF対応も出来ます。

 広大な風景を前にして広々とした雰囲気を表現するにも活躍出来るレンズですが、狭い会場で集合写真を撮る時なども24mmで入らなければこちらが活躍します。

 24mmまでは標準ズームが対応していることもあり、なかなかこのレンズを使いこなすというレベルになることは難しいと思います。しかし超広角域の15mmが使え、画質は最新デジタルの本体に相応しい高画質ですから広角域を使う時は持っておきたいレンズですし、使えば絶対満足出来るレンズだと思います。

15mm、1/750、F2.8、ISO200、WB太陽光、人物

 15mm端で撮影しました。ありきたりですが、この様な広い場所で空を盛大に入れて撮影すると15mmらしさが出るのではないでしょうか。

 ピクセル等倍の50%程度の大きさまで拡大してみました。ピントの合っている顔は小さくてもしっかり解像しています。また奥の雲もピントがほぼ合っていますので右端上側の雲を拡大しましたが、あまり像が流れている印象を受けません。

 しかし手前側の草はピントが合っていませんので、左下などは超広角の像が流れる現象が発生しています。

19mm、1/30、F11、ISO400、WB昼光色蛍光灯、雅(MIYABI)

 窓の大きな客室から太平洋の朝焼けを撮影しました。15mmではなく19mmを使用したのは右側にゴミゴミしたものが有りそれを入れない為です。勿論前側に動いてカットする方法もありますが、その場の雰囲気で臨機応変に15mmから30mmまで選べるのは便利です。

15mm、1/350、F8.0、ISO200、WBオート、人物

 超広角レンズはピントの合っていない部分が集中線の様に流れるのが特徴ですが、逆に意識して使うとこんな漫画の集中線効果の様な写真になります。「ドーン!」と言う効果音や「ドヤァ!」なんていう台詞を入れたくなる写真です。

15mm、1/45、F8.0、ISO200、WBオート、風景

 この写真の撮影場所は公園の雑木林です。2世帯位がテントを張ると狭く感じる様なスペースですが、15mmを使うと奥行きが出ますのでまるで樹海に居る様な写真に仕上がりました。本当に広い場所でも活躍する超広角レンズですが、広く見せたい場所でも威力を発揮します。

28mm、1/60、F5.6、ISO200、WBオート、人物

 標準ズームが24mmまで対応していることもあり、なかなか30mmで撮影した写真がないのですが、これは28mmで撮影しています。28mm、GRシリーズの代名詞である焦点距離です。極端な広角で写真を狙っていても一旦普通の写真が撮りたくなったらギリギリ普通の撮影が可能な30mmまでカバーされているのがこのレンズの便利さです。

 バーン!と広大な風景の手前に小さくドールを入れた様なそんな写真に憧れて購入したレンズですが、実際使ってみるとなかなか使いこなすのは難しいレンズです。望遠側と違って広く写ってしまう分なかなか響く写真にならない感じです。

 しかし時々「使って良かったな」というこのレンズならではのカットが撮れるので、やはり買って正解だと思っています。重量が重いのを除けば、ピントも静かにしっかり合ってくれますし、大口径レンズが吐き出す像は3600万画素の本体に負けない高性能ですから、フルサイズ一眼に装着する大三元の広角側に相応しいレンズです。


HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR(リコーイメージングストアPayPayモール店)
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Author: DOLLMAN SENOO