HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW レビュー

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 「HD PENTAX-DA 16-50mmF2.8ED PLM AW」は2021年8月に発売となったAPS-Cサイズ用の新しい標準ズームレンズです。先代の「smc PENTAX-DA 16-50mmF2.8ED AL[IF] SDM」が2007年8月の発売ですから14年ぶりのリニューアルということになります。

 発売と同時に購入しましたので、導入してそろそろ1年となります。今日は作例を交えながらこのレンズについて1年使ったレビュー的なことを書いていきたいと思います。

 パッケージとと同梱品です。パッケージはK-3Ⅲからの新生PENTAXを象徴する上面が白地にPENTAXのロゴが入ったものとなっています。中はレンズ本体の他レンズポーチ、保証書が入っています。「うちはPENTAXというブランドを大切にしていくんだ」という意気込みが感じられ個人的にはこのパッケージが好きです。

 レンズ本体のフィルター径は77mmです。先代も77mmでしたので前玉こそほぼ同じ大きさですが、重さは565gから712gへと1.5倍弱になっています。先代が発売になった2007年というとK10Dの時代で本体は1020万画素と1/2以下ですから現在の2400万画素、そしてこれからの10年後を見据えた高画質を考えると重量増は致し方ないのかもしれません。

 このレンズを同じく2021年4月に発売となったK-3Ⅲに装着してみるとその真価を発揮します。抜けの良い美しい画像は購入した直後「正直もうフルサイズは要らないのではないか、もう一台K-3Ⅲを買い足したほうが幸せになれるのではないか」と本気で思ったレベルでした。

 そもそも最近のAPS-Cは高性能ですから16-85mmでも十分美しい画像が得られていました。しかし撮り比べてみるとこのレンズで撮影した写真は明らかに次元の異なる画像です。後ほど作例をお見せしますが濁りのない、一段シャープになった感覚です。

 そしてAFもパルスモータになり、「スッ、スッ」と音もなく俊敏に動く感じです。PENTAXの弱点にAFを挙げる人が多いですが、このレンズを使用すればそんな先入観はパッと消えてしまうでしょう。静かに、素早く、確実に合焦します。

 しかし先程も書きましたが、大きさ、重さは覚悟したほうが良さそうです。高性能になった分重たくなっています。それではK-3Ⅲに装着して撮影した写真を何枚かご覧下さい。

1/125、f8.0、ISO200、WBマルチパターンオート、CI鮮やか、50mm

 写真は廃駅で撮影した何でも無い写真ですが、この写真を撮影してこのレンズの凄さを実感しました。右側に写っているドールは高さ45cm程のドールですが、写真の様に別にアップで撮影した訳ではなく風景の中に佇んでいるだけです。

 ピントは手前側の目に合わせていますので、この部分を拡大してみたいと思います。

 ピクセル等倍の約50%に拡大しました。画面全体では1割に満たない面積ですが、この大きさに拡大してもまるで至近距離で撮影した写真そのものの様に髪の毛は1本1本解像しています。またピントの合っている目の縁などもシャープに表現されています。

 レンズの高性能さが桁違いだなと感じました。これだけクリアに2575万画素の画像を吐き出してくれるなら「もうフルサイズは要らないのでは?」そんな気持ちもその時沸き起こりました。次世代のスターレンズというだけあって抜けの良さは桁違いです。

1/250、f9.5、ISO200、WBマルチパターンオート、CI里び、50mm

 こちらは小湊鐵道で撮影した写真です。望遠側は50mm、35mm換算で約77mmですので中望遠側もこれ位まで対応してくれます。カスタムイメージはK-3Ⅲ、K-1Ⅱで使える里びを選択、ローカル線らしい雰囲気を表現してみました。

1/20、f5.6、ISO6400、WB太陽光、CIリバーサルフィルム、16mm

 夜も撮影してみます。手持ちでしたのでISO6400を使用していますが、こんな感じに写ります。フィルターを噛ましていますが、画面内に強い逆光がありますが、ゴースト、フレアは全く出ていません。

1/45、f8.0、ISO6400、WBオート、CI人物、50mm

 50mmは35mm換算ですと77mmとなりますので50mm端はFA Limited77mmの様に人物撮影に便利な中望遠として役立ちます。77mmや85mmといった焦点距離の画角は人が注視したときの画角に近いと言われており、見たままの自然な描写が可能です。

1/250、f2.8、ISO200、WBマルチパターンオート、CI里び、22mm

 開放で撮影した写真も1枚ご紹介します。高山の旧家をバックに撮影しました。ピントは手前側の目の上辺に合わせていますがPENTAXが好きな「開放で柔らかい仕上がり」という雰囲気です。

1/60、f8.0、ISO800、WBオート、CI鮮やか、29mm

 超広角の入口である16mmから中望遠の50mmまで網羅されていますのでこれ1本で旅行時など大半の写真が撮影出来ると思います。旅先で食べたケーキの写真などもカメラ一つ持ってけば便利に撮影出来ます。

 使ってみるとK-3Ⅲはこの16-50を装着してその性能をフルに発揮するという感じですし、またこの高性能なレンズの性能をフルに発揮出来るのはK-3Ⅲだと思います。次世代のカメラに次世代のレンズ、是非K-3Ⅲとセットで使って欲しいレンズです。


HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW(リコーイメージングストアPayPayモール店)
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