smc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limited レビュー

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 今回はPENTAX伝統のレンズ「smc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limited」をレビューしてみます。まだフィルム全盛の2001年に発売になったレンズですが、「LimitedレンズがあるからPENTAX」というファンを数多く持つレンズです。

 smcのFA Limitedレンズは全部で3本リリースされていますが、個人的には一番使うレンズです。コンパクトなサイズはK-1系に装着してGR的な使い方をしたり、ドールを撮影する時は一番使いやすいレンズです。

 購入時に撮影した写真です。コンパクトなレンズは専用の皮ケースに入り箱の中に入っています。外箱もレンズより一回り大きい位の箱ですから、それ程大きなものではありません。

 レンズフードは被せ式です。Limitedレンズはアルミ削り出しの上質な質感が特徴のレンズですが、このキャップもアルミ削り出しです。キャップが不用意に外れにくい様に緑色のフェルトが貼られています。

 また質感ということでは絞り目盛り右側に薄緑色のポッチがありますが、これはフィルム時代の名残フィンガーポイントで七宝製です。

 またLimitedレンズはコンパクトなレンズという点でも重宝します。左はD FAの24-70ですが、フィルター径は82mmでカメラ本体と併せるとかなりの荷物になります。しかし「smc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limited」ならこの大きさですから機動性も抜群です。

 冒頭書きましたが、フルサイズ一眼としては大変コンパクトにまとまりますから、RICOH GR的な使い方も出来ます。

 K-1に装着してみましたが、カメラ本体のデザインがクラシックなのでデザイン的にもマッチしていて格好いいです。

 この頃のレンズになると既に発売から20年以上経っていますので工業プラなどを使用した廉価レンズはデザインに古さを感じさせますが、アルミ削り出しという工法で作ったこのレンズは古さを感じさせません。20年経って格好いいと思えるレンズというのはある意味凄いものです。そしてクラシカルでも新品で購入できるというのもポイントです。

 昨年レンズコートをHDコートにしてリニューアルされましたが、まだまだこのデザインで売っていくというのですからPENTAXの超ロングセラーレンズと言えそうです。

 個人的には絞りと被写界深度を見る目盛りがLimitedレンズらしくて好きです。

 PENTAX中の人から「Limitedレンズは是非開放で使って欲しい!」と言われたこともあり、開放で撮影してみました。ピントの合った場所はしっかり写り、そしてピントの合っていない場所は美しく上品にボケるというLimitedレンズらしい描写になります。

 f2.8の大三元レンズでも似たような写真は撮影出来るのですが、やはり比べてしまうと1.5段分明るいですし、単焦点な分写真はスッキリしており、ボケも綺麗です。

 そして少し絞るとカリっとした描写になるのもLimitedレンズの特徴です。F5.6まで絞ると髪の毛の一本一本が綺麗に解像している、抜けの良い写真になっているのがご理解いただけるかと思います。

K-1Ⅱでフルサイズ撮影

K-1ⅡでAPS-Cにクロップ

 またこの31mmという画角はAPS-Cサイズで使うと約47mmの焦点距離になりますので、APS-Cサイズのカメラでは標準レンズとして使えます。

 「FA Limitedの最初の一本は何にする?」と言われたら勿論用途にもよりますが、この31mmが一番使いやすいレンズではないかと思います。

■ 妹尾的に「smc PENTAX-FA31mmF1.8AL Limited」のここがいい!

・ コンパクトで機動性に優れる

・ アルミ削り出しの質感とクラシカルなデザインが格好いい、持っているだけで幸せ

・ 特に被写界深度の目盛り部分が好き

・ Limitedレンズならではのクリアで上品な描写

・ 1/3ドールを撮影する時、Limitedレンズで一番使いやすい焦点距離


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※ 現在は上のsmcコートレンズは生産完了し、下のHDコートレンズにリニューアルされています。


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