足尾線貨物線踏切跡

 国鉄足尾線はJRに引き継がれたものの平成元年3月に「わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線」となり現在に至っています。しかし昭和62年まで現在の終着駅間藤駅から古河橋近くの足尾本山駅(工場敷地内にあります))まで貨物専用線が伸びていました。

 昭和62年に貨物輸送が廃止され足尾本山駅も休止駅となりましたが、わたらせ渓谷鐵道に引き継がれ、平成10年6月の免許失効まで一応未開業線として籍が残っていた路線です。今日は付近を通る県道250号線に踏切跡が残るのでそこを見に行ってみたいと思います。

 貨物休止の昭和62年からだと30年以上、免許失効の平成10年からでも20年以上が経過していますが、年月の割には綺麗な状態です。しかし踏切警報灯の高さ近くまで木々に埋もれようとしている姿が既に廃線となったことを感じさせます。右側にネットが見えますが、踏切とネットの間が切通しになっていて鉄路が敷かれていました。

 切通部分の線路の大半は剥がされていますが、残った線路と併せてかつてここが貨物列車が往来した鉄路である雰囲気を醸し出しています。奥が間藤駅側になります。

 切通部分は入って見てみたい雰囲気がありますが、私有地の為立入禁止です。写真では見えませんが、立入制限のロープもあります。

 反対側の警報機も見てみます。こちらも30年経過したとは思えない状態で、錆は浮いていますが黄色の部分は多く残り、黄、黒のストライプも残っています。

 錆は多いですが、黄色の塗装の大半は健在で秋晴れの青空とのコントラストが美しいです。30年以上に風雨にさらされても今なお鉄道施設としての風格が残っている感じです。

 しかし県道250号線上の線路は剥がされ、再びここに鉄道が走ることは無いと訪れる人に教えてくれます。勿論地元の方々の車たちも警報機前で一時停止することなく走り去って行きます。

 列車が来なくなって30年以上が経過しているので当たり前ですが、黄色い塗装が目立つ警報機があるだけでまだ列車が通過しそうな雰囲気を醸し出しているのもまた事実なのです。

 そして足尾本山駅に向かう鉄路は柵の先に今なお現役のような雰囲気を残して奥へと続いていました。

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