ひたちなか海浜鉄道 中根駅

 「特急を使えば都心から2時間で到達できる秘境駅『中根駅』」と表現すると、「それだけお手軽なら秘境駅ではないのではないか?」という疑問も出そうです。しかし実際訪れて見ると都心から2時間とは思えない、日常を忘れられるようなのどかな風景が広がる駅であることは本当で、私自身もひたちなか海浜鉄道を訪れたら必ず途中下車する駅です。

 こちらが中根駅です。ホーム奥には自転車や自販機も見えますので不便極まりない本当の秘境駅ではありませんが、「秘境気分を味わえる駅」として是非訪れてみて欲しい駅です。これから解説して行く様に雰囲気はなかなかですが、

1・都心から特急を使えば2時間程度で到達可能

2・列車は上下線ともほぼ30分に1本走っている

3・駅周辺はのどかですが、歩いて10分ほどで県道に出ることが可能

等の理由で「お手軽に楽しめる秘境駅」という位置付けです。

 特におすすめが勝田駅側の眺めです。一面水田の風景の中を線路が一本走っているような雰囲気です。後ほど向こう側へも行ってみたいと思います。

 またこの駅は純粋な秘境駅というよりは秘境っぽい駅ですので実際は周辺の利用者にも愛されているのもポイントです。駅の花壇には四季折々の美しい花が綺麗に整備されていますから美しい花たちを楽しむことも出来ます。

 古枕木を利用して作られた花壇にはこの様に色とりどりの花が咲き乱れていてとても良い雰囲気です。これらの花は沿線の有志の方が手入れをされているそうです。地域全体でこの鉄道を見守っている象徴の花でもあります。

 駅を散策しているうちに下り列車が中根駅に到着しました。この様に普通に撮れば北海道のローカル線にでも行かなければ撮れない様な秘境感溢れる写真になるのがこの駅の魅力です。

 現在この湊線の主力はラッピングを施されたNDC(新系列気動車)ですが、元々茨城交通時代から使用していたロングシート車とJR東海払い下げのセミクロスシート車が混じって運用されています。

 列車が出発すると再び駅は静寂に包まれ、虫の鳴き声だけが耳に入ってきます。山間の駅という雰囲気ですが、先程も書きました通り上下線共30分に1本列車が走っていますので厳密にではありませんが、15分の静寂後列車が到着、そしてまた15分の静寂という感じで15分サイクルで列車の到着、静寂が繰り返されます。

 それでは折角ですので勝田側へ行ってみましょう。しかしここで一点注意点があります、軌道を歩いてショートカットするのは危険なので必ず左側にある山側の側道を歩いて行ってください最初の丁字路で右に行くと下の踏切に到着できます。

 駅の脇にあった踏切は舗装された道路を横切ることもあり警報機、遮断機の付いた第一種踏切ですが、こちらにある踏切は警報機も遮断機も無い第四種踏切になります。ここら辺も都心から2時間とは思えない雰囲気の場所です。

 しかしご覧の通り見通しはいいので十分安全は確認できそうです。

「とまれみよ?見たよ!」

 踏切から中根駅方向を見ます。線路左の枯草色部分が中根駅です。田んぼと山に囲まれた駅という雰囲気ですが、奥の左側には常陸那珂有料道路も見えます。

 沿線自体は住宅も多くあり、現在新駅も建設中と決して寂れた感じではないのですが、ここ一角だけは人里離れた雰囲気を醸し出しているのでその雰囲気を楽しんで欲しいところです。

 踏切から少し離れて今度は上り列車を見送ってみました。田園風景の中を走る単行の気動車というのも絵になります。それではこの列車が勝田に行き、折り返して来る列車で那珂湊へ行きましょうか。列車が30分ごとに走っているのでプランも30分ごとで自分のペースで立てられるのも嬉しいところです。

■ カメラマン妹尾の機材メモ

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PENTAX KPicon(ビックカメラ)
他の取扱店:Yahoo!ショッピングAmazon楽天市場など
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HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited icon(ビックカメラ)
他の取扱店:Amazon楽天市場など

 今回は「ひたちなか海浜鉄道沿線で一日遊び倒す!」という計画でしたのでレンズは広角系でパンケーキサイズのDA21mmLimitedという選択です。パンケーキといえば40mmF2.8の小ささでは上を行きますが、APS-Cでは35mm換算で60mmとやや望遠気味となりスナップには向きません。しかし21mmならAPS-Cなら約32mmでGRシリーズの28mmと良い勝負の使いやすい画角になりますのでパンケーキ一本でお出掛けというなら勿論撮るものにもよりますが、街歩きなら40mmより21mmをおすすめします。

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