HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRレビュー

 今回はPENTAXの新Limitedレンズ「HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR」をレビューしてみたいと思います。本来昨年中に買う予定だったのですが、購入資金がJ-Limitedに化けてしまったので今頃になってしまいました。

 ところでこれはあくまでも私個人の考え方なのですが、この焦点距離のレンズを発売するにあたりメーカー的にはD-FA★20mmf1.4なんかをリリースする選択肢もあったはずですが、Limitedレンズで発売してくれて良かったと思っています。

 私的には「多用する焦点距離ではありませんが、欲しい焦点距離」という感じなので、Limitedレンズであることによりコンパクトで持ち運びに有利です。またD-FA★ですと25万円~という感じになりそうですが、価格的にもワンランク敷居が下がった感じです。

 逆に高くても本格的なD-FA★20mmf1.4を求めていた人もいると思いますが、何をどの様に撮るかによってニーズは変わってくると思います。

 箱の中には本体、レンズ収納用の巾着、保証書、説明書が入っています。後ほど比較しますが、FA-Limitedと比較してレンズが大きくなった分外箱も大きくなりました。箱のデザインはK-3Ⅲ以降の上部が白地にPENTAXのロゴが入ったものになっています。

 平成から令和、フィルム時代からデジタル時代になりましたが一目見てLimitedレンズと分かるデザインは健在です。被写界深度の目盛り、ピントリングの滑り止め加工、Limitedのみ赤文字の表記などはFA-Limitedの流れをそのまま汲んでいます。

 またキャップを外したらすぐに撮影できるのがLimitedレンズの特徴ですが、レンズフードは本体一体型で被せ式フロントキャップもアルミ削り出しで内側には緑色のフェルトが貼っているのもFA-Limitedと同様です。

 そしてフィルムからデジタルになり飾り的要素が高くなった七宝製のフィンガーポイントもDA-Limitedでは省略されていましたがD-FA Limitedでは復活しています。

 しかし絞りリングが今回装備されていませんのでフィルム時代のカメラには使用できません。

 しかしフィルムからデジタルに時代が変わり求められる性能も高度化しましたから、レンズは一回り大きくなっています。左はFA31mmですが、こうして並べてみると大きさの違いだけでなくデザインで踏襲されている部分なども一目瞭然です。

 また大きく変わった点にAFがレンズ内DCモーターに変わりましたので、よりスムーズで正確なAF性能が期待できます。また絞りも電磁絞りを採用したKAF4マウントです。デザインこそ平成初期のデザインですが、内容は令和水準に一新されています。

 J-limited01に装着してみました。やはりPENTAXのデザインは格好いいです、マッチングもピッタリです。しかしレンズは写ってナンボ、デザインにうっとりして眺めていても仕方ありませんので1日色々撮影してみました。

1/4000、f2.4、ISO800、リバーサルフィルム

 まずはこの季節の花「ロウバイ」を開放で撮影してみました。開放で撮影すると柔らかく写るLimitedレンズらしさも健在です。また周辺のボケ部分ですが、流れたりせず自然にボケている感じが上品です。奥のピントの合っていないロウバイの花が綺麗な円形になりまるでイルミネーションの様です。

1/750、f8.0、ISO800、里び

 スクエア東京のスタッフから購入時に「21mmレンズと里びは相性が良い」と聞きましたので早速試してみます。画面左から光線が来ているのですが、良い感じに白くなりました。里びの色合いと相まって「暖かい冬のお昼時」というイメージになったのではないでしょうか。

 梅の花が咲いている枝にギリギリまで寄って咲き乱れている感じを出してみましたが、この遠近感というか迫力は超広角のこの焦点距離ならではです。

1/2000、f8.0、ISO800、モノトーン

 広角を手に入れたら空を撮りたくなるという訳でモノトーンでプロペラ機が離陸した空を撮影してみました。画面隅の木々の枝も綺麗に写っています。

1/750、f8.0、ISO800、里び

 21mmというと超広角域ですが、31mmが1/3ドール撮影に使いやすかったので更に奥行きの出る焦点距離という感じです。どちらかというと使いやすい焦点距離だと思います。そして緊急時にはクロップで32mmになりますから、好きなFA31mmの代用としても使えます。

1/6、f8.0、ISO3200、リバーサルフィルム

 最後に夜景にも挑戦です。やはり画面隅のビルの窓などを見ても綺麗に描写されていますので、F8.0まで絞っていますがレンズの上品な表現力がよく分かります。本体のK-1Ⅱが高感度性能が強いこともあり、この様な環境でも美しい夜景を手持ちで撮影することが可能です。

 デジタル時代になってから初のFA-Limitedはレジダル時代に対応したD-FA Limitedとなって誕生しました。Limitedらしい上品で繊細な描写はそのまま、現行のデジタル水準に様々な点がブラッシュアップされていると感じました。

 デジタル用になり一回り大きくはなりましたが、開放F値が2.4に抑えられた分ポケットに入る大きさです。高画質と機動性のバランスが取れたレンズですので、これからも色々と撮影していきたいと思います。


HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR(リコーイメージングストアPayPayモール店)
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Author: DOLLMAN SENOO